Panelica と RunCloud
RunCloudは、クラウドサーバーを外部から管理するSaaSで、サーバーごとに月額料金がかかります。Panelicaはセルフホスト型です。一度インストールすれば、ずっと使えます。対象となるハードウェアは同じですが、ビジネスモデルは正反対です。
毎月実際に支払う金額
各プロジェクトの2026年公式ページに掲載されたベンダー価格。
Panelicaが優れている点、RunCloudが優れている点
各プラットフォームの機能を、サードパーティ製アドオンなしで比較します。「一部」は、機能があるものの制限があるか、有料拡張機能が必要であることを示します。
| 機能 | Panelica | RunCloud |
|---|---|---|
| セルフホスト型(継続的なSaaS料金なし) | ✓ 一度インストールすれば、Starterは永久無料 | SaaS専用 |
| 標準搭載のメールサーバー | ✓ Postfix + Dovecot + DKIM + スパム対策 | アドオン/外部サービス |
| 標準搭載のDNSサーバー | ✓ BINDゾーンマネージャー | 外部 |
| リセラー/マルチテナント | ✓ 標準搭載、クォータ対応 | Businessプランのみ、機能制限あり |
| 標準搭載のAIコパイロット | OpsAI · 15人の専門家 | , |
| iOS・Androidネイティブアプリ | ✓ App Store/Google Playで提供 | , |
| 5層のカーネル分離 | ✓ cgroups + ns + chroot + FPM + 権限 | ユーザー分離 + chrootのみ |
| 無料プラン | ✓ Starterは永久に$0 | 2024年に廃止 |
| アトミックデプロイ | ✓ Gitモジュール + ロールバック | ✓ アトミックデプロイ |
| WordPressツールキット | ✓ インストール + セキュリティ強化 + ベンチマーク + Redis Boost | ✓ WordPressインストーラー |
| 多言語UI | 31言語にネイティブ対応 | 英語が基本 |
| ベンダーロックインのリスク | ✓ セルフホスト型で、ロックインなし | 稼働にSaaSへの依存あり |
| 2026年の価格動向 | 安定 | 2024年に値上げ、無料プランを廃止 |
それぞれが最適なケース
RunCloudは、サーバーを外部から管理するSaaSを求める方に適しています。Panelicaは、自分で所有するセルフホスト型のパネルを求める方に適しています。
Panelicaがおすすめのケース…
- SaaSに依存せず、ご自身で所有するサーバーにパネルをインストールしたい場合。
- $0の無料プランを利用したい場合(RunCloudは2024年に無料プランを終了しました)。
- 別途アドオンを追加せず、メールサーバーとDNSサーバーを標準で利用したい場合。
- RunCloudの月額$45のBusinessプランではなく、定額$9.99/月の再販業者/マルチテナントモード(Panelica Business)が必要な場合。
- AI機能、モバイルアプリ、31言語への対応を標準で利用したい場合。
RunCloudを使い続けるのがおすすめのケース…
- 外部からサーバーを管理するSaaSを明確に希望し、それによって得られる冗長性を重視する場合。
- ご自身のPHP/Laravel/WordPressサイトのみをホストし、メールとDNSには外部サービスを利用している場合。
- チームがRunCloudのUIやアトミックなデプロイワークフローに十分慣れている場合。
- サーバーごとのサブスクリプションを継続して支払うことに問題がない場合。
ワンクリックでRunCloudから移行
Panelicaは既存のクラウドサーバー(DigitalOcean、Vultr、Hetzner、AWS)に直接インストールできます。インポーターはサイト、MySQLデータベース、SSL証明書をコピーし、すべてのパスワードハッシュをバイト単位でそのまま保持します。エンドユーザーがパスワードをリセットする必要はありません。移行後は、RunCloudの月額料金を支払わずに済みます。
ずっと無料。本当です。
クレジットカード不要、期限なし、機能制限なしで、3つのドメインを永久に無料で利用できます。足りなくなったときだけ、Professional($4.99/月)にアップグレードできます。
料金ページで確認できる明確な価格設定です。非公開のアップグレードや追加料金、アカウントに応じたプラン設定はありません。
Panelicaの料金を見るRunCloudからの移行について
RunCloudは無料ですか?
いいえ。RunCloudは2024年に無料プランを終了し、現在はサーバー数に制限のあるBasicプランが年払いで月額$6.67から利用できます。Proは月額$15、Businessは月額$45です。Panelica Starterは永久に$0です。
SaaSとセルフホスト型の違いは何ですか?
SaaS(RunCloud、Ploi、ServerAvatar)は、サードパーティのプラットフォームがサーバーに接続し、リモートで管理する方式です。毎月料金を支払い続け、サービスの稼働状況に依存します。セルフホスト型(Panelica)はご自身のサーバーにインストールしてローカルで動作するため、提供元がなくなってもパネルを使い続けられます。
RunCloudにはメールとDNSが含まれますか?
いいえ、標準では含まれません。RunCloudでは外部のメールサービスとDNS(通常はCloudflare)の利用が前提です。Panelicaでは、すべてのプランにBIND DNSが標準モジュールとして含まれ、メール機能(Postfix + Dovecot + DKIM)はProfessionalプラン(月額$4.99)から利用できます。
RunCloudからPanelicaに移行できますか?
はい。PanelicaはRunCloudで管理しているサーバーに直接インストールできます。インポーターはファイル、MySQLデータベース、メールボックス(設定済みの場合)、SSL証明書をコピーし、SHA512-CRYPT形式のメールパスワードとMySQLパスワードのハッシュをバイト単位でそのまま保持します。移行後は、サーバーをRunCloudから切り離せます。
RunCloudがPanelicaより優れている点は何ですか?
外部SaaSによる冗長性です。サーバーが再起動してもRunCloudのWeb UIは引き続き動作し、エージェントを再プロビジョニングできます。これを重視するチームもあります。Panelicaはセルフホスト型のため、サーバーが再起動するとパネルも一緒に再起動します(多くの運用担当者が望む動作です)。